トマシーナの三つの生命
「THE THREE LIVES OF THOMASINA」(1963 UK/USA Directed by Don Chaffey)Region1 Subtitled Closed-Captioned
ポール・ギャリコといえばネコで有名ですが、そのギャリコ原作の「トマシーナ」をディズニーが映画化したもの。若干甘さや説教くささは否めないが一度死んだはずのトマシーナが甦って三つの命を再生するというコンセプトが嫌味なく収まってなかなか感動的、ぶっちゃけ泣きそうになったが俺は強い子なので泣かなかった。子供たちが丘の上でトマシーナを弔う儀式をやるのだがこのシーンがいい。スコットランドの雄大な自然を背景にバグパイプの名曲「Mackintosh's Lament」が鳴り響くなか粛々と進む黒ずくめの葬列はなにかこう荘厳の気配を帯びています、あとトマシーナが天国の階段をのぼるシーンはアニメをうまく組み合わせて非常に神秘的な仕上がりだ。空中ダンスとかどうしたんだろうね。あとネコやアナグマやカエルなど出てくる動物がかわいい。子供たちはいまいちかわいくないが、よくみると「メリー・ポピンズ」のいまいちかわいくない子役コンビである。どうりでいまいちかわいくないわけだ。ちなみに彼らは「小びとの森の物語(The Gnome-Mobile)」でも共演している。★★