ポリアンナ
「Pollyanna」(1960 USA Directed by David Swift)Region1 Subtitled Closed-Captioned
俺は子供の頃から世界名作劇場とか「大草原の小さな家」が大好きで、それはもうグロホラーと同じぐらい大好きなのだが、そんなわけでエレナ・ポーターの「少女パレアナ」も繰り返し読んだものである。孤児になったパレアナが「喜び探し」という遊びを小さな町にひろめる話で、子供心になんて厭味な小娘だと思ったが、ストーリーの面白さに魅せられてすっかり気に入ってしまった。冷静に見れば児童文学にはいくつか感動のパターンがある。名曲のコード進行が似てくるのと同じようなもので、「少女パレアナ」はまさにその王道を行く傑作なのである(ちなみに続編「パレアナの青春」はただの恋愛もので凡作)。で、ディズニーが映画化したこの「ポリアンナ」だが、全体的に消化不良ぎみで原作の完成度には遠く及ばないものの、まあまあの脚本とまあまあの演出が功を奏し、総じてまあまあの作品に仕上がっている。ただ致命的なのは、ポリアンナ役がヘイリー・ミルズという点。ヴサめの設定だからミスキャストではないのだが、なんかこれとよく似た魚類がいたような気がする。気になって仕方がない。あ、調子に乗ってケチをつけてしまった。というわけでそこのアナタ、コソで陰々あら捜しや挙げ足取りばかりしていたらポリアンナの巨大な足に踏み潰されますよ。★