バッドトリップ
「バッドトリップ(TOUGHGUY)」(1995 米 ジェームズ・メレンディノ監督)
『暴行、陵辱、白昼夢・・・。「キリング・ミー・ソフトリー」のヘザー・グラハムが魅せる官能と惨劇のエロティック・サイコスリラー!』
ビデオを借りて観ただけだが、DVDのジャケが異常にダサいので惹句を引用してみた。うーん、これはダサい。別に大ハズレってわけでもないが、ビデオ版に比べて明らかに誇張しすぎですね。ほとんど三流ポルノまがい。ま、ともあれヘザー・グラハム(グレアム)主演作にはろくなものがない。これもおおむねその例に漏れないわけだが(以下ネタバレあり)、本作に限ってはヘザーのいかれたブチ切れ演技がなかなか見ものである。昔から美人はキチガイで不幸と相場が決まっている。なぜなら美貌も度を越すと畸形なので、病的な様相を帯びてくるからである。実際ヘザー・グラハムもバセドー的なぎょろ眼の焦点が少しずれただけで逝っちゃった人のように見える。怖いよう。そこへもって周囲の好奇の目が彼女を追い詰め、次第にセルフイメージが分裂していくのである。被害妄想と精神錯乱のすえ自滅していく様が圧巻だ。
ブツブツ呟きながらすれ違いさま通行人に「あんた何みてんのよ!ゲス野郎死んじまえ!」。
「死ねあばずれ(YOURE DEAD SLUT)」と書かれたレンガが自宅に放り込まれる。その筆跡は女のものと判明・・・。
いま「反撥」をリメイクするならヘザーたん主演でよろしく。>ロマン・ポルノスキーさん ★