レモーラ
「Lemora - A Child's Tale of the Supernatural」(1973 USA Directed by Richard Blackburn)邦題「レモーラ」Region1
鮮やかな黄昏が今までの嘘をひきさいて、汚れなき過去の企みが目をさます今日この頃。さて、今回は吸血鬼映画です。通常でしたらわざとらしい怪物のメーキャップが出た時点でアウトなんですが、「狼の血族」でしたっけ、特に好きな映画じゃないんですが、あれに近い雰囲気が抜群で、ちょっとツボでした。これってたぶんマイナーなんでしょうね。「闇のバイブル/聖少女の詩」のようなお耽美的傑作ではありませんが、マイナー佳作の名にふさわしい、こんな映画あったのかという驚きがあってよかったです。ライラ役の少女(故人)も、好みではありませんがなかなか美しい。監督のリチャード・ブラックバーンは、ポール・バーテルの「フライパン殺人」に脚本家・俳優として参加しているぐらいで、他にめぼしい経歴はなさそうです。ちなみにこの北米盤は字幕がなく、代わりにスクリプトのPDFが特典で入っているのでリスニングのできない人はそれと首っぴきで観る必要があります。★1/2