ハピネス
「ハピネス(HAPPINESS)」(1998 米 トッド・ソロンズ監督)
心の願いはかなわぬもの 私の人生はこんなにも悲しい
幸せはどこ ずっと探してるの 幸せはどこ 手がかりもない
ハピネス なぜこんなにも遠いの 私から
痛い痛い、「アメリカン・ビューティー」とか最近この手の映画が増えてきましたね。しかも「ウェルカム・ドールハウス」のトッド・ソロンズなので一筋縄ではいかない。「ウェルカム〜」はブサイク少女が主役だっただけに救いがあったが、さらに底意地悪さに磨きをかけて、もはや洒落にならないレベルにまで達している。自虐的なまでの残酷なブラックユーモアで、あなたが必死になって否定しているものと必死になってしがみついているものを、これでもかとウンコを棒に刺したアラレちゃんのように突きつけてきます。とってつけた幸福感を演出するボクやワタシのはかない欺瞞性が雨のしみこんだ靴の内部のような生々しい汚臭を伴ってえぐりだされる。主題歌がマイケル・スタイプ(オリジナルではないが)というのも説得力がありすぎて困りものである。でもこんな下品な話は好きになれませんね。というか僕は幸せですから(笑)。_ト ̄|○★