クジラの島の少女
「クジラの島の少女(WHALE RIDER)」(2002 新・独 ニキ・カーロ監督)
伝統と言う名の形骸にしがみつく典型的な石頭のジジイと、ジジイに認めてもらおうと健気に頑張る孫娘の物語。ジジイがなんかずっと怒っているので暗い気分になった。いくら気に入らないからといってあんなにプンスカしてはいけない。あれではパイケアが気の毒だ。ジジイがご先祖さまに呼びかけるといってお経をずっと唱えるのだがこれが発狂しそうなほど暗くて長いのと、あとジジイが敵を威嚇するのだとかいってトーテムポールみたいな表情を大真面目で作るのだが子供たちに引きまくられるシーンが笑った。というわけで終始鬱陶しい沈滞ムードで話は進行するので観ていてあまり楽しくないが、学芸会のシーンとかクジラが登場してからがなかなかよかったのではないでしょうか。パイケアがもう少しかわいければよかったかな。個人的には「フィオナの海」の方を圧倒的に推します。★