びびった
家の外でガチャガチャという尋常でない物音が聞こえた。どうやらうちのネコの食べ残しを誰かが漁っているらしい。おそるおそる窓から覗くと、ネコの倍ぐらいある灰色のでっかいタヌキみたいなもんが二匹、皿に首をつっこんでいた。思わず「コラア〜!」(※)と叫んだところ相手がこっちを見上げて目が遭った。かわいい、と一瞬思ったがそれどころではないので、これはタヌキではなくてアライグマだ、と直感した俺は「アライグマかあ〜!」と叫んだ。で、けっきょく相手がのそのそと退散していったのだが、本当にあれは何だったのだろう。タヌキもアライグマもちゃんと見たことがないので確信はもてないが、色とか尻尾の模様を見る限り(この写真)、タヌキよりもアライグマに近いと思われる。だが写真のようにほっそりした感じではなくてもっと肥えていた。だからものすごく太ったアライグマだったのかもしれない。アライグマだとすると一時期新聞をにぎわした野生化したやつらなのだろうが、それにしてもあれは発育よすぎ。よっぽど食糧に不自由していないのか。なんにせよそのでかさにショックを受けた。性格も凶暴らしいし。思わずちびりそうになりましたとさ。
※どうでもいいが「コラア」ってなんなんでしょうね。意味不明な表現だ。
野生化した狂暴なアライグマ