セ・ラ・ヴィ
「C'EST LA VIE(LA BAULE-LE PINS)」(1990 FRA Directed by Diane Kurys)邦題「セ・ラ・ヴィ」Region1 Closed-Captioned
前に日本版ビデオで観たときはセ・ラ・ヴィというダサい米/邦題が気に入らなかったのと主演の娘が好みでなかったせいもあって大した映画だとは思わなかったのだが、改めて観るとなかなか良い映画だと思った。腐るほど存在するバカンス映画のなかでなぜわざわざこの輸入盤を買ったかというと、バカンスの明るい雰囲気とは裏腹の、シャンソンもどきの物悲しいタイトル曲"LA BAULE-LE PINS(LA BOUCHE PLEIN DE SABLE)"(フレデリック役のジュリー・バタイユが歌っている)がじつに魅力的だからである。で、その歌詞がまたシュール。
「口いっぱいにつめこまれた砂/海辺の犬に手紙を書こう」
たしかこんな感じだったと思うが、残念ながら原詩も英語訳も収録されていなかった。とはいえ、インディアンごっこやお医者さんごっこといったエロの核心を突くあざといシーンを始め、「拷問の家」を探しに行く爆笑もののシーンや野良犬との心温まるエピソードなど、なかなか捨てがたい味わいがある。ともあれ、夏の終わりと幼年期の終わりを描いたほろ苦い作品には心惹かれるものがあるのです。
緊縛拷問シーン | ここがええのんか? |
●名セリフ
"The oldest called me a slut. I slapped her, and she kicked me in the stomach." "She's always after us, always yelling! She's nasty, always nagging us!"
(対訳)「年上の方は私をアバズレと呼びました。私は彼女をしばきました。すると彼女は私の鳩尾を蹴ってきました」「彼女はいつも私たちを追ってきます。いつもどなります! 彼女はいやだ、いつもガミガミ言ってる!」
"What is it?" "Coca-cola.""Aah! Rotten! Who drinks that?" "All Americans." "Americans are nuts!"
(対訳)「それは何ですか?」「コカコーラです」(吐き出して)「おえっ!腐っている!こんなものを誰が飲むのですか?」「全アメリカ人です」「アメリカ人はキチガイです!」
このアバズレ | アメ公はキチガイだ! |