ロリータ2004
「原因不明の火事で家族を亡くしたひとりの少女によって、彼女を引き取った伯父一家が破滅していく様を描いたエロティックサスペンス。アンジェリークの若く艶かしい雰囲気と妖し気な呪術に包まれていく一家に、次々と不可解な事件が起こる。」
「ロリータ2004(LOVING ANGELIQUE)」(2003 米 ブラッド・サイクス監督)
みなさんに悲しいお知らせがあります。ややカエルっぽいものの魔少女の貫禄充分なこの見返りショット。否応なく興味をそそられるジャケットですが、その正体は、黒魔術をあやつるブサイクな色情狂のババアでした。どこの便所で拾ってきたかと思うような脚本には目をつぶるとしても、こんな整形に失敗したシシー・スペイセクのような擦れっからしをつかまえて「ロリータ」と呼ぶのはどういう料簡でしょうか。おかげで唯一のみどころとなるはずのエロシーンですら、目も当てられない悲惨なできばえでした。これに比べるとドリュー・バリモア主演の「ボディヒート」が遥かに傑作に思えてきますね。つまらないとかわけがわからないといった次元を超えて、心底どうでもいいと思える稀有な作品でした。ξξξ