前向きな人生観を得るための十箇条
「このままでは廃人まっしぐらだ」
みのもんたにキスを迫られる夢から今朝めざめたとき俺は悟った。今ごろ気づいたのかと言われそうだが、そう、今ごろ気づいたのである。そういえば最近なにもやる気がしない。なにをやるのもめんどうくさい。あれほど夢中になっていたテニスもギターも下着集めも、健全すぎることに吐き気を催して放棄した。あとには鬱と無気力だけが残った。精神的にヤバイ人というのはこんな感じなのでしょうか。俺の人格は崩壊しかけているのだろうか。
問題なのは俺が現実に満足も不満足も抱いていないということだ。ふーんとしか思っていない。これでは現実に積極的にかかわることも、積極的に逃避することもできない。逃避すべき現実すら俺は見失いつつある。これだ。これがすべての元凶だ。俺にはまっとうな感性というものが欠けているのだ。
というわけで、腐った性根をたたきなおし、前向きな人生観を手に入れるため、自分自身に以下の戒めを課すことにした。
1.早寝早起きの習慣をつける。
2.バランスのよい食生活を心がける。体に悪い食物(欧米型のもの)は摂取しない。
3.適度な運動を心がける。激しすぎる運動は逆効果。
4.映画・ゲーム・コミック・本・新聞・テレビなど妄想を刺激するものはできる限りシャットアウト。
5.インターネットは廃人製造システムなので、1日2時間以内にとどめる。
6.財力に物を言わせてものを買うのをやめる。依存心は健全な精神の成長をさまたげる。
7.ジャンクフードと細木数子が日本を滅ぼすと心得よ。
8.寝る前にカッパ様のお姿を思い浮かべながら10分間瞑想する。起床後すぐに西の空に向かってカッパ様を礼拝。
9.一人でも多くの方に真理をお伝えし、カッパ様の幸福な世界へお導きできるよう、布教活動に専念する。
10.宗教の悪口を言わない(笑)