誘惑のシネマ 究極のSEXシーン
「誘惑のシネマ 究極のSEXシーン(SEX AT 24 FRAMES PER SECOND)」(2003 米 ケヴィン・バーンズ監督)
大げさなタイトルなので何ごとかと思えば、インタビューと古い映画のお色気シーン(笑)で構成されたドキュメンタリー。日本未公開の作品など珍しいものも収録されているのでそこそこ楽しめるが、能書きはいいから早くエロいのみせろよ!という向きにはお薦めできませんね。あと素朴な疑問なのだが、いまだにリタ・ヘイワースとかマリリン・モンローとかジェーン・マンスフィールドとかで興奮している人はいるのだろうか。あるいは骨になっていなくてもアリダ・ヴァリとかジーナ・ロロブリジータとかブリジット・バルドーとかミレーヌ・ドモンジョとかラクエル・ウェルチとか往年のセクスィー女優、ましてもっと昔のグレタ・ガルボとかマレーネ・ディートリッヒとかになるともはやこの世のものではない彼岸感に襲われるのだがその点平気なんだろうか。まあ俺の場合は単純に死んだ人に興味があるので、この人の魂はどこ逝っちゃたんだろうなあとか想像しながら観るのも映画の憂鬱な楽しみのひとつである。★