女王の教室
『女王の教室』(2005 日本テレビ)
隔週ぐらいにしか観なかったが、おもしろかったですね。まあテレビドラマなんて滅多に観ないからよくわからんが、個人的には『羅刹の家』(古)以来のヒット。途中からさすがに妥協が多々見受けられたものの、皮肉も効いてて総体的に巧いドラマでした。説教たれても金八的な嫌味が発生しないのは、徹底して作られたキャラクターだからだろう。フィクションならではの説得力なのである。洗脳には洗脳を。世の中がすべて同じ方向を向くのは危険だが、ヒステリックに反抗するだけではなんの効力もない。細木数子を茶の間で飼うにはそれ相応の覚悟が必要なのだ。最終回はやや観るに耐えない描写が多かったが、最後がいまいちと相場が決まっている連ドラにしては上出来だったと思う。個人的には最後の授業の「宗教斬り」と、秀逸なラストの「アロハ」ですべて許せる。あと主役の子のパン○ラがすごくよかった(結局それか!)。★1/2