Grand-Guignol K.K.K

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マイケル・ジャクソン IN ネバーランディングストーリー

bitch692006-02-29


FROM THE DIRECTOR WHO SAW "JURASSIC PARK"
FROM THE PRODUCERS WHO LOVED "THE SPY WHO SHAGGED ME"
FROM THE WRITERS WHO THOUGHT "MISSION IMPOSSIBLE" WAS REALLY COOL

マイケル・ジャクソン IN ネバーランディングストーリー(MISS CAST AWAY)」(2004 米 ブライアン・マイケル・ストーラー監督)
阿弥陀如来のように後光を背負ったマイケル、躍る「マイケル来光」「巨大豚」の惹句。借りるなという方が無理であろう。アルバトロス社の販売戦略の巧みさにはいつもながらうならされます。逮捕直前のマイケルの雄姿が拝めるという、ありがたいのかどうかよくわからないオマケが目玉になっていますが、比較的まともなアホコメディである。映画のパロディと脱力ギャグを積み重ねるZAZ系の作風で、くだらないながらも律儀な芸の細かさに感心する。こういうのはちゃんとした素養がないと成立しない。遭難したアホが砂浜に書いた「HEPL」が無視されるシーン、安さ全開で暴れるジュラシック・ポークの可愛らしさ、ブッシュ大統領のアホキャラ完全再現、「シネマスコープ」のくだりとか不覚にも笑ってしまった。スペクタクルはすべてしょぼいCGで処理されているので、却ってリアルな脱力感を作品に与えることに成功している。エンドロールの後になぜか監督の母親のインタビューが収録されていて、「Undercover Angel」という別の作品の方を薦めていたのが印象的だった。★