Grand-Guignol K.K.K

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ゾンビ映画BEST10


1.「ビヨンド」
(1980 伊 ルチオ・フルチ監督)
ありえないものをもっともらしく見せるイタリア式グロ美学の芸術的完成度、イベントのシュールさ、意味不明さにおいて追随を許さない。
「汝は暗き海に向かい とこしえにさまよわん」
2.「ゾンビ3」
(1979 伊 アンドレア・ビアンキ監督)
腐った乞食坊主のようなゾンビの造型の愛くるしさ、徹底した即物描写、人間を凌駕するゾンビの知性とチームワークに感動。全編に漂うイヤーな空気が最高。
地震え墓開き 地上に死の伝令者あふれる時 恐怖の夜訪れん」
3.「デモンズ’95」
(1994 伊 ミケーレ・ソアビ監督)
腐臭のなかに不条理哲学を持ち込んだ異色作。泣ける。デビュー以来まるで冴えなかったミケーレ・ソアビが最後に残した唯一の傑作。
4.サンゲリア
(1979 伊・米 ルチオ・フルチ監督)
いま観ると退屈な感もあるが、ファビオ・フリッツィのイタグレ名曲とフルチ流グロ美学に涙。
5.地獄の門
(1980 伊 ルチオ・フルチ監督)
難解な映画だが、過激なグロを追求するあまり馬鹿にまで突き抜けた稀有な作品。
6.「墓地裏の家」
(1981 伊 ルチオ・フルチ監督)
難解な映画だが、過激なグロを追求するあまり馬鹿にまで突き抜けた稀有な作品。
7.「処刑軍団ザップ」
(1970 米 デヴィッド・ダーストン監督)
ゾンビアクションの最高峰。踏絵あるいは通過儀礼的な作品でもある。
8.「ゾンビコップ」
(1988 米 マーク・ゴールドブラット監督)
ゾンビアクションの隠れた秀作。
9.ゾンゲリア
(1981 米 ゲイリー・A・シャーマン監督)
襲い来る村人のかわいらしさと不条理感が秀逸。ただストーリーが明快に過ぎ、再見に堪えないのが難点。
10.バイオハザード
(2001 独・英・米 ポール・W・S・アンダーソン監督)
近年のゾンビ映画のなかで唯一志の高さを感じる秀作。
11.ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
(1968 米 ジョージ・A・ロメロ監督)
ロメロゾンビは基本的に腐ってないので萌えないが、モノクロ撮影の凄みが必要以上に名作に押し上げた。
12.ブレインデッド
(1992 新 ピーター・ジャクソン監督)
これも一応名作ということになっているが、発想が幼稚園児なみ。「バッドテイスト」と並んでお子さま向けの作品であろう。
13.バタリアン
(1985 米 ダン・オバノン監督)
こういうふざけた作品はあまり感心しない。

他にもいろいろあったような気がするが、とりあえずこんな感じ。フルチ強し。
先日甥っ子が「ビヨンド」を観たがったので観せたところ、いたく気に入ったらしくやたら「ビヨンド」とか口走るようになった。将来が心配である。