今日のシナリオ(R-15指定)
明るい農村 1ねん1くみ たむらまさかず
〜プロローグ〜
バイクでツーリング中の青年が山道を走っている。道路の中央にいきなりおかっぱの女の子が現れ、にっこり微笑む。背後に隠し持った巨大なマサカリをふりあげ、青年の首を跳ねる。農民風の連中がぞろぞろと現れ、シャベルで死体を切り刻む。
男女の旅行者が山奥で道に迷う。引き返そうとするが、車のガソリンが底を尽く。「ようこそ○○村へ」と書かれたボロボロの看板を発見。ハトのイラストが怖い。近くに血まみれのシャベルが落ちていることに二人は気づかない。歩いていると、動物用のワナに女の方がひっかかる。なんとか脱出するが、女はひどい怪我を負ってしまった。助けを求め村にたどりついたが、人っ子ひとりみあたらない。村の奥に民宿があり、女将が無表情ででむかえる。障子の破れ目から女の子が覗いている。出された茶を飲み干した男が、コップのなかの異物に気づき絶叫、嘔吐する。底に蛆虫がうごめいているのだ。女将は死んだように無表情で動かない。大皿に盛られた人間の頭部が運ばれてくる。立ててあった頭部がごろんと転がり、口腔から蛆虫の塊を吐き出す。旅行者は悲鳴をあげて民宿を飛びだす。すると村中にサイレンが鳴り響き、家のなかで漬物を漬けていたばあさんは漬物石をもち、じいさんは農作業中の手を止めてクワをとりあげる。逃げだした二人が命からがら村のはずれにたどりつくと、荒れ果てた農地に首なし死体がごろごろ転がっており、ハトがむらがってついばんでいる。ふと何者かが服をつかむ。ふりかえると女の子が立っている。とたんにうじゃうじゃと農民の集団が現れ、おのおの農具を手に襲いかかってくる。漬物石をもったばあさんが女の脳天をかちわる。草刈り機で首を切り落とし、慣れた手つきで血液を肥桶へ流しこむ。爺さんが男の頭を巨大カボチャで打ちすえ、血抜きをすませた頭部を野壷に放り込む。そのはずみで腐乱した人間の頭部が一斉に浮上する。トラクターで土のなかに死体をまぜこみ、作業完了。今年も豊作を祈りながら、村人たちは民謡を合唱する。(おわり)