フランシス・レイ作品集
「フランシス・レイ作品集(ALL ABOUT FRANCIS LAI)」
買った。サントラでなく録り直したトラックもあるようだが、よくわからない。「フランシス・レイのすべて」と書いてあるからたぶんすべてなのだろう(なげやり)。で、フランシス・レイが音楽を担当した映画は音楽だけ素晴らしい、というパターンが多いような気がするが、まさにそれを裏付けるかのようなマイナーな名曲ぞろい。挙がっている映画のうち観たことがあるのは数えるほど(「ある愛の詩」「ビリティス」「個人教授」「インターナショナル・ベルベット」ぐらい)だが、「うたかたの恋」「さらば夏の日」「ハロー・グッドバイ」「危険なめぐり逢い」などどこか聞き覚えのあるメロディーが多い。お薦めは「続エマニエル夫人」のテーマだ。さて、フランシス・レイと言えば個人的には「ビリティス」なのであるが、この映画の素晴らしさは映画そのものというよりデビッド・ハミルトンのソフトフォーカス映像、フランシス・レイの音楽、パティ・ダーバンビルの愛らしさに尽きるわけだが、とりわけ画集をめくるように展開するオープニングの、鏡に接吻するビリティスにタイトルロゴが重なる瞬間が美しく、このオープニングさえあれば本編はいらないんじゃないかと思うぐらいである。「ビリティス」のサントラも単独で出ているので買おうかどうかと迷っているが、その前にDVDを出してほしい。★1/2