親指スター・ウォーズ
「親指スター・ウォーズ(THUMB WARS:THE PHANTOM CUTICLE)」(1999 米 スティーヴ・オーデカーク監督)28分
ごく短い作品であるにもかかわらずなんのこっちゃサッパリわからない。「スター・ウォーズ」という映画のパロディだそうだが、オリジナルを観たことがない(正確には5分で寝た)ので、どこらへんがパロディなのかわからないのである。パロディの真髄は言うまでもなくオリジナルをいかに冒涜するかにあるわけだが、それには作り手および受け手の理解が前提となっている。つまりオリジナルを理解できないと冒涜もできないし、冒涜を冒涜として理解できなければパロディとして発動しないという次第。となるとそれを理解できない者はパロディを抜きにしたギャグを楽しむしかないわけだが、本作で唯一おもしろかったのは、名前はしらないが緑色の生き物が台詞の合間に信楽焼のタヌキそっくりのうるんだキモい瞳で凝視するシーン。あれにはまちがいなく「クン・パオ!」のタン師の亡霊がとりついている!★