Grand-Guignol K.K.K

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連続殺人者の告白


彼はレザーを脱ぎ胸と下腹に記された傷口をむきだした
失敗した性転換手術の傷跡を見せる錯乱したおかま(J.G.バラード『クラッシュ』)

みんな俺をみていやな顔する。不安そうに恐がる。誰なら尊敬するんだ?ポリ公か?テレビに出てる奴?何様のつもりだ?(ヘンリー・ロリンズ)


「連続殺人者の告白(THE MONOLOGUES FROM THE LIVES OF THE SERIAL KILLERS)」(1999 蘭 イアン・ケルコフ監督)58分
1.Mother's Day
2.Murder Avenue(GETO BOYS)
3.The Atrocity Exhibition (J.G.バラード『残虐行為展覧会』)
4.Childhood
5.Prison Years and After(チャールズ・マンソン)
6.Pornography(テッド・バンディ)
7.Crash(J.G.バラード『クラッシュ』)
8.Diary Entry The Day Before Meltdown(ヘンリー・ロリンズ)
9.That Cunt
10.The Atrocity Exhibition (J.G.バラード『残虐行為展覧会』)

タイトルから殺人鬼へのインタビュー集を期待したのだが、朗読やイメージ映像で構成された作品で、本物の殺人鬼が登場するわけではない。チャールズ・マンソンのパートは単に何十年ぶりかで娑婆にでてとまどうマンソンの心境を綴った手記の朗読であり、テッド・バンディの声は本人のものだが、なんかメディアや映画のせいにしているので気に入らなかった。というわけであまりおもしろくなかったが、J.G.バラードの『クラッシュ』の引用はおもしろかったので、クローネンバーグの「クラッシュ」をこんど観る予定。★