デルフィーヌの場合
「デルフィーヌの場合(MAUVAISES FREQUENTATIONS)」(1998 仏 ジャン=ピエール・アメリス監督)98分
愛のため、15才の少女は400人の男に幼い身体を捧げた!
始めにお断りしておきますと、↑はアルバトロスの誇大広告である。こんな煽り文句をつけたら誰でも少女がファックしまくる映画だと思うだろうが、純朴な少女がアホな男に入れあげて尺●のバイトに明け暮れたあげく騙されて捨てられました、まあそりゃそうでしょう、みたいな話。エロくもないし、思春期映画としても中途半端だなあ。どうせやるなら精神錯乱に陥るとか身の破滅に至るとかでないとテーマを回収しきれない。出るフィーぬ役のモード・フォルジェは異常に小柄でなかなか可憐なロリータなのだが(プロレスラーのような体格のドワイよんの娘と対照的)、痛々しいかというとそうでもなくて、あまり同情する気になれない。こういう純朴すぎるバカが詐欺にひっかかったりカルトにのめりこんだりするのだ、という教訓。そう、これは道徳教育の映画だったのです。ξ