血と骨
「血と骨」(2004 日 崔洋一監督/梁石日原作)144分
「おかあちゃん、うじむし!」
「ちょっと外に行ってらっしゃい。アメでも買うてき」
「うじむし・・・」
「買うてき!」
戦前戦後にわたって大阪の朝鮮人街に君臨しつづけたキチガイおやじの、エロとドメバと汚物にまみれた一代繁盛記。冒頭、ビート1号に手篭めにされる鈴木京香様のお姿に見惚れていたらば、突如はじまる巨大豚の屠殺と腑分け。アウシュビッツ式強制労働システムを採用したビートかまぼこ工場と高利貸し業で富を築き、ウジ豚キムチをむさぼりながら恐喝と暴行を繰り返すビート1号の凶暴さは、もはや都市伝説と化した感もある「ビート●けしフ●イデー襲撃事件」に思いを馳せずにはいられない迫力で、ぺだのヨンだの腑抜けたドラマにうつつを抜かすマダムの皆さまもキムチの国の人の本当のパワーを思い知れば別の意味でズロースを濡らすであろうことは想像に難くありません。惜しむらくはビート氏の声質と滑舌の悪さで、セリフを発したとたん映画がコントに変わってしまうという点でしょうか。いっそのこと唖でめ●らでキチガイの役ならビート氏ほどの適役もいるまいと思われますので、次作に向けてぜひご検討いただきたいところです。ところで当サイトでも何度か取り上げている「中村麻美氏がさっぱりエロくない件」についてですが、本作で一応の決着を見ましたのでご報告いたします。中村麻美氏は過去にもそしてこれからも決してエロくはならないだろう。これがわたくしのたどり着いた答えである。★