演歌なアイツは夜ごと不条理(パンク)な夢を見る
「演歌なアイツは夜ごと不条理(パンク)な夢を見る」(1992 日 大塚恭司監督)110分
92年に放映された全5話のテレビドラマだが、そのアブナイ内容ゆえ長らく幻と化していた作品とのこと。で、これはなかなかおもしろかった。ダーク五郎のフラッシュバックシーンやグロ画のセンスがカッコイイ。一見荒唐無稽ながら緻密に連繋している筋書き、人類破滅に至るラストのカタルシスも気に入った。脚本の松尾スズキという人はビョーキっぽい。というわけで一見の価値ある作品だが、主役をはじめ登場人物の小汚さが尋常ではないので、あまり手元に置いておきたくない作品である。むしろ本編よりも気に入ったのが音楽。サントラあれば買うのだが。★1/2