エリ・エリ・レマ・サバクタニ
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ(ELI, ELI, LEMA SABACHTHANI?)」(2005 日 青山真治監督)107分
「何が違うんだ?あんたらのやっかましい音楽が病原菌を殺すんだろ?」
「違う!音が病気を殺すんじゃない。音が病気のエサなんだ。死ね!」
エビ・ヘビ・ラマ・サバごった煮 1ねん1くみ いずみやしげる
大げさなタイトルだからなにかと思えば、おっさんが手製の楽器で延々と遊んでいるだけなんで笑ってしまった。でもノイズミュージックの爆音が自殺予防という逆説はわかる気もしますね。われわれは巷にあふれている音楽の《意味》に疲れ果てているというか。たまに電車のなかできちがいじみた雑音を漏らしている人をみかけると、珍種のケモノを眺めるような思いがします。君たちはそれほどまでに《音楽》が好きなのかと。あれは外界の雑音を遮断する手段として有効という程度であって、他人にいやがられてまで聴くようなものではない。というよりも、そこまでして聴きたい音楽などないというのが正直なところです。だって、美しいメロディならわたくしの心の中にいつもあふれているから! 宮崎えろいは得意のしかめ面で不機嫌少女をそつなく演じていると思った。筒井のおっさんはそろそろ妖怪じみてきた(ry★