今日の童話
キルフラワーとヘイトシュー 1ねん1くみ ゑなりかずき
「むかしむかしフィンランドの山奥に、それはそれは凶悪な二匹のバケモノが住んでおりました。
二匹は体長が15メートルもあるメスのゴリラで、それぞれ花殺し(KILLFLOWER)、靴嫌い(HATESHOE)と呼ばれて、付近の村人から恐れられていたのでございます。
ある日のこと、夜明け前の村に「どしん、どしん」という大きな物音が響き渡り、人々の睡眠をさまたげました。
村人はうろたえながら、口々にさけびました。
『あれは、一体、なんの音だ!』
窓の外におどり狂う、ふたつの巨大な影。
それは、花殺しと靴嫌いが、つかみあいのけんかをしている光景でした。
二匹のけだものは、きたない髪をふりみだし、異常な咆哮をあげながら、お互いを蹴ったり殴ったりしています。
まるで地獄のような光景でした。
ゴリラのけんかのせいで、家や田畑はふみつぶされ、収穫を予定していた農作物の大半はダメになっていました。
村人は恐怖と絶望にうちふるえながら、口々にさけびました。
『もう、この村は、おしまいだ!』
そのとき、白ひげの長老が、病床から起き上がり、震える杖で東方の空を指し示した。
『あきらめてはならん、皆の衆! あのお方が、いらっしゃるではないか!』」
おばあちゃんはここまで一気に話し終えると、ワナワナと震えながら、こわいぐらいに目をむいた。
まいは、息をのんでおばあちゃんの次の言葉を待った。
「そこに登場したのが、われらが救世主、池田●作大先生だったのです」
まいは、ばかばかしくなってうんこをしに行きました。(つづく)