フォーリング・エンジェルス
「フォーリング・エンジェルス(Falling Angels)」(2003 加・仏 スコット・スミス監督)
アホ一家 1ねん1くみ しまざきとしろう
「サルトルを読め。暗さがたまらない。"存在の嘔吐"だぜ?」
「新鮮な考えね」
あんだよー!! 「乙女の祈り」みたいな泥沼系を期待していたのに意外とあっさりしていてがっかり。「イン・アメリカ」みたいな感動話でもないし、何を描きたいのかよくわからん。いまの時代にあの頃(1960〜70年代)を回顧する意味は? つかこの一家の不快さはどうだ。暴君でキチガイの父親、アル中でうつ病の母親、反抗的な長女(むかつく)、厚化粧の二女(かわゆす)、デブスの三女(ぶさゆす)、というメンバーで演じるのが単なるアホ一家の罵倒合戦。映画において過剰さは大切だが、アホの過剰は観ていてウザいです。地下シェルターにでももぐって勝手にやっとれ(笑)。でもって謳い文句が「ヴァージン・スーサイズ」を彷彿させる? アホか。あんなもんぬるすぎるっての。思春期ってのはなあ、もっと陰惨じゃなきゃダメなんだよおお。親族殺人!一家離散!手首を走る剃刀!炎上する家屋!ハァハァξ