親指さがし
「親指さがし」(2006 日 熊澤尚人/山田悠介原作)96分
「君たちが呪いと呼んでいるものは村人の罪悪感だ。自分の中の闇を見つめられない人間の弱さが生み出した幻想なんだよ」
う★ん★こ 1ねん1くみ けんとでりかっと
律儀にウンコを量産しつづける邦画ホラーのなかでもひときわ目をひく、稀にみるどでかいウンコ。ジャパニーズ白痴文化の末路を飾るにふさわしい超弩級のつまらなさである。人をなめきったお粗末な脚本、やる気ゼロのアホ台詞、工夫のかけらもない凡庸な演出、そして画面の端々に見え隠れする「呪いなんてねーよ、バーカ(笑)」という無言のメッセージ。罪悪感を都市伝説に転嫁して同級生を猟奇的に殺しまくったというわけのわからない話だが、ジャニタレ目当ての低レベルな客層の脳を腐らせることを目的にしているというならまだしも、明らかに監督以下スタッフ全員が白痴であることを示す証拠の方が圧倒的に多いのだから救いようがない。もしわたくしが某国の総書記長ならば関係者全員*1の首が物理的に飛ぶところだが、あいにくわたくしはただの外タレなので彼らは命びろいをした。最後に主人公(犯人)は泣きながら飛び降りて死にましたが、ふしぎとまぬけさの漂うラストであった。あの壊れて傾いたJ型のダクトは、図らずもJホラー(笑)の斜陽ないし終焉を象徴していると申せましょう(笑)。ξξξξξ