キンキーブーツ
「キンキーブーツ(KINKY BOOTS)」(2005 米・英 ジュリアン・ジャロルド監督)
不正直で嘘ばっか 賭ければ負けばっか
変われない頑固なバカ 今まで間違いばっか
ブーツは歩くため それだけじゃダメ?
いつかブーツで踏みつけたげるね
工場エロス 1ねん1くみ 国分タヒチ
国分で御座います。タイトル(変態ブーツ)に轢かれて借りて参りました。実話を元にした映画らしいです。傾きかけたイギリスの靴工場が、経営再建のため乗り出したのはニッチ(隙間)産業としての変態ブーツ製造。もっと露骨なポルノグッズが登場するのかと思ったら、服装倒錯者、おもにオカマの女装用の需要を当て込んだもの。言うまでもなく女装は男子一生の夢であり、その夢を実行する勇気のある者には晴れてオカマの称号が付与される。とはいえべつに変態ってほどじゃないよなあ。否応なくポルノ産業に吸収合併されていく地場産業、そんな滅びの夢こそ観てみたい。もっともオカマがあまりにも●ックス●ックスと連呼するので引いた(さいきんの映画はこういう傾向が強いので他人と観るときは要注意である)。というわけで面白いかどうかで言うとつまんなくはないんだが、「フルモンティ」とかこの手の英国産ヒューマンコメディ(略称ヒューマンコ)ってぶっちゃけあんまり好きじゃない。しかし音楽はいい。あとマニュファクチャーによるブーツ製造工程はかなり萌えであり、わたくしども工場フェチ系変態のハアトを直撃します。個人的にはあれをずっと観察する映画でもよかった。★