プラダを着た悪魔
「プラダを着た悪魔(THE DEVIL WEARS PRADA)」(2006 デヴィッド・フランケル監督/ローレン・ワイズバーガー原作)110分
プラダを着た細木数子 1ねん1くみ カルーセル真紀
ドハデな衣装に身を包んだ鬼ババアとババアにこきつかわれる下僕娘の奮闘を描いた作品。「元気が出る映画」と女性陣の評判が高いことからも、凡そ本作とはかけ離れた世界に身を置くであろう圧倒的大多数の庶民の皆さん向けの娯楽映画です。日本誤に訳すとダメだが"THE DEVIL WEARS PRADA"というあだ名もおもしろい。とはいえこの映画で展開される膨大な情報量とスピードに庶民の皆さんが息切れせずついていけるとはとても思えないので、表層的なファッションの捏造美を堪能しつつ、高級ブランド品に滂沱のよだれを流すのがオススメの鑑賞法です。また、キチガイババアに無理難題を吹っかけられて喜ぶ真症マゾのヒロインにわれとわが身を投影すれば、「嗚呼、わたくしも・・・」と気持ちよくヨガれること請け合いです。見終わったあと総じて何も残らない映画ではありますが、とりたててつまんないわけではないので暇つぶしとして観るには最適でしょう。エンドクレジットが一番よかったです。しかしアン・ハサウェイ・・・かわいく見えないこともないが、厚化粧して笑うとバケモンみたいじゃのう(笑)。★