処刑人

"And shepherds we will be, for Thee, my Lord, for Thee.
Power hath descended forth from thy hand.
That our feet may swiftly carry out thy command.
So we shall flow a river forth to Thee.
And teeming with souls shall it ever be.
In nomine patrie, et fili, et spiritu sancti."

「処刑人（THE BOONDOCK SAINTS）」（1999 米 トロイ・ダフィー監督）110分

大勢がよってたかって議論すればするほど解決に至らないという民主主義最大の欠陥を、VERITAS（真理） AEQUITAS（公平）の入れ墨をもつ天使（？）が暴力でまるっと解決。ちんたら辛気臭い法廷に大混乱をもたらすラストは痛快です。役立たずの法律も四の五のうるさい法律ヲタも片端からなで斬りに。まあ正体は「タクシードライバー」のトラヴィスと同じく正義のお面をかぶった狂信的テロリストなんで、英雄と犯罪者の両義性をもったトリックスターと言えばそうかもしれない。言うまでもなくすべての宗教は狂信である。絶対者の存在を信じるというのはそういうことである。正義と狂信の違いは何か。教育と洗脳の違いとは。わたくしどもの一体だれが答えられるだろうか。文句があるやつはPKOにでもイッテコイ（笑）。音楽がすごくいい。ケルト民謡？サントラ欲しいなあ。★1/2