Grand-Guignol K.K.K

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鉄コン筋クリート

bitch692008-01-28


鉄コン筋クリート」(2006 日 マイケル・アリアス監督/松本大洋原作)111分

「やつがいつも俺たちの邪魔をする。偽りの魂、偽善の代表者。おれはきさまの照らした影じゃない。闇は純粋だ。濁ることなく透明で美しい。」

実録・三丁目血染めの夕日 1ねん1くみ のむらよしお

(あらすじ)
動物コスプレをして洟をたらしたきたないシロ死んだ目をした頭のおかしい凶暴なクロはともにみなしご。金と暴力、やくざとこじきがはびこる荒廃した町ではんざいを働きながら生きている。そんな町にやくざの手によって電飾だらけの醜悪なレジャーランド「子供の城」が建設されようとしていた。

(かんそう)
ノスタルジーと退廃が同居する世界を自在に飛び回る醜いこどもたち。三丁目の夕日」をバイオレンス化するとおそらくこんな感じではなかろうか。総じてヨモスエ感の漂う陰鬱ムードで進行し、正直観ていてこれほどへがとまらなかった映画を他に知らない。もっとも物語的には火垂るの墓」とだいたい同じで、悲惨なみなしごの生態が克明に描かれていて気が滅入ります。ただし流血の量とはうらはらにシロとクロの関係は記号化されすぎたきらいがあり、観念的なセリフや幾何学的な相似形によるディゾルブの多用と併せて、荒涼とした人工臭をはらんでいる。一気にスピリチュアル世界へと飛躍を遂げるあたりも観念的な補正が働くので共感できるようなものではない(わたくしが先に「へ」と申し上げたのはおおむねこの意味合いにおいてである)。しかしながら終盤の幻覚シーンにちりばめられた悪趣味アートのきもちわるさは特筆すべきであり、映画・アニヲタならずとも一見の価値があると思う。ただ、いかんせんシロとクロのキャラがきもすぎる。いわさきちひろのキャラクターデザインであればもっと幻想的なリアリズムを表現することもできたはず。だがキモイ絵柄のキモイ運動により極限まで増幅されたカオスが案外この終末世界の人工的なリアリティを支えているのかもしれない。★