17歳の風景 少年は何を見たのか
「17歳の風景 少年は何を見たのか」(2005 日 若松孝二監督)90分
(あらすじ)
わけありの兄ちゃんが自転車旅行の果てに崖からチャリを投げ落とす。
(かんそう)
イメージビデオ風に淡々と描かれる旅の情景は非常に美しい。その美しい大自然の中に言葉にならない思いを託したのだろうが、観ている側は退屈この上ない。1時間を過ぎたあたりでフラッシュバックが挿入され、主人公が母親をバットで殺したとわかるのだが、それ以外は同じような映像がひたすら続くだけ。ジジイがもぐもぐわけのわからないことを延々つぶやくシーンはまじで勘弁してほしいと思った。ロードムービーとしても環境ビデオとしても中途半端。主人公が美少女だったら「旅の重さ」みたいな映画になりえたのだろうけど。サントラは独特でよかった。ξ