ほしのこえ
「ほしのこえ(The Voices of A Distant Star)」(2002 日 新海誠監督)25分
ひげき 1ねん1くみ おっさん
(あらすじ)
異星人の脅威にさらされる未来の地球(しらんがな)。宇宙と地上に引き離された少年少女の思いを描く。
(かんそう)
ノスタルジーとテクノロジーが同居するまたしてもようわからん世界観。惑星間航行とか巨大ロボットが平気で登場するかたわら、街並みも通信手段も21世紀初頭からほとんど変化してないという奇妙な世界である。せつな系SFの亜種だと解っていても、おセンチ要素とロボットシーンのカットバックについていかれへんおっさんどもは完全においてけぼりや。と思ったら監督もおっさんなのな。で、このおっさんが時間をかけてほとんど一人で制作、自ら吹き替えも行なったというものすごい入れ込みようだが、その事実をすごいと思うかきもちわるいと思うかで評価が分かれるところだろう。個人的には引き裂かれた男女の時間と距離を越えた思いの交錯というたいそうきもちわるい極私的世界に終始しているのでどうにもこうにも居心地が悪かったです。タイトルからはどうしてもソラリス的な壮大な展開を想像してしまうので、もっとわかりやすいタイトルにすべきだと思った(「きみのこえがとどかない」「ケータイが鳴らなくて」など)。あとあいかわらず光の使い方がうざかった(目に悪い)。しかしパンチラ寸前のスカートの裾野のエロチックなムーヴメントには感動をおぼえた。☆