HATE 2 O
「HATE2O(Hate 2 O)」(2006 伊 アレックス・インファセリ監督)89分
AHOKA 1ねん1くみ たかしまただお
(あらすじ)
無人島へ断食ダイエットに来た5、6匹の女が次々に謎の死を遂げる。その背後にはバニシングツイン(母親の胎内で双子の一匹が消失する現象)の呪いが隠されていた、みたいな。
(かんそう)
おげげー。ホラーだと思って借りたのに、オゲージュツ気取りの典型的なナンノコッチャ映画だった。以下に本作がダメな理由を列挙する。
・嘘くさい
リアリティの欠如とか映画ヲタみたいなことを言いたくはないが、本作については致命的である。心身を浄化したいという動機の卑しさもさることながら、水だけダイエットで苦しむ登場人物の飢餓感がまったく伝わってこない。どーせコイツラ撮影の合間にスイ〜ツでも食ってたんだろ?(笑)とよけいな想像が働いて虚構が台無し。「あしたのジョー」の力石徹みたいに顔面に影線が出るまでがんばるべき。
・わかりにくい
特徴のない似たような人物ばかりそろえてめまぐるしくカットが切り替わるが、時間も場所も人物も現象も曖昧で単純にストレスがたまる。映画は映像で説明するものだからそのようにいたしました、とでも言いたいのだろうが、ストーリーやオチに固執する悪弊への対抗というよりも、本作は魅力のないイメージのタレナガシに終始しており、意味ありげなカットの連続を見せれば意味ありげにみえるだろう(文句を言うやつは死ね)的な傲慢さが鼻につく。
・その他
タイトルの由来?(Helen ATE Olivia)と水(H2O)の関連がまったく不明だが、単にダジャレを言いたかっただけであろう。
・結論
AHOKA ξξξ