心に残る葬儀シーンBEST10
《死》は映画におけるもっとも重要な要素のひとつです。その証拠にかっこいい死を描いた映画作品(それも往々にしてクライマックスに位置づけられた)がたくさんあります。映画とは畢竟、死を描くためにあるのではないかとすら思うほどです。一方、死の瞬間の高揚に比して、死後の葬儀シーンは比較的静かなテンションで進行することが多い。死の絶対的な優位の前でその事実を受け入れ、心の整理するための儀礼的行為ですから、その形態も火葬・水葬・風葬・埋葬・溺葬・爆葬・食葬など様々です。そんなわけで映画作品における心に残る楽しい葬儀シーンを集めてみました。なお、日本の葬式はあまり美しくないのが多いので意図的に無視しています。
1.赤い影:沈鬱なエロスとフューネラリズムに彩られた映画史上もっとも美しい葬送シーン。
2.トマシーナの三つの生命:動物映画における最も美しい葬列。
3.世界残酷物語:笑える葬式と言えばコレ。
4.地獄の門:いわゆる「早すぎた埋葬」ですが、埋葬フェチにはたまらない。てかフルチ作品の葬儀シーンは全部いい。
5.犬神の悪霊:さいきん見た中では一番ウケけました。
6.禁じられた遊び:小動物萌え。
7.死んでいるのは誰?:ニコレッタ・エルミ。
8.ざくろの色:ヒツジ萌え。
9.アリス・スイート・アリス:母子家庭萌え。
10.追悼のざわめき:美少女の死体萌え。
10.ロミオとジュリエット
10.冒険者たち
(番外)タルコフスキー作品:タルコ映画の本質はずばり葬式だと思っています。3時間にもおよぶ長尺を無言の葬儀シーンで延々埋め尽くされたタルコ作品が観たいですね。もっとも、映画は死者の生前の声や形を写し取る幽霊の記録装置なのだという単純な事実に思いを馳せれば、映画は藝術などではなくそれ自体が無形の棺桶なのかもしれません。