Grand-Guignol K.K.K

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dot. ドット

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「dot. ドット(THE QUIET)」(2005 米 ジェイミー・バビット監督)96分

"One day we wake up and we realize the world sucks...and we suck for being in it, and we run away."
"They say that the truth can set you free...that's a lie. The truth is, lies can protect us; lies keep our safe from the truth."


(あらすじ)
孤児となった聾唖少女をひきとった一家がよくわからない理由で崩壊していく。

(かんそう)
聾唖っぽいネクラ美少女の役をカミーラ・ベルが乳をゆらして好演。他人の問いかけにうつろなまなざしで応えるカミーラたんのアホみたいにぽかんと開いた口がかわいいです。もちろんみごとなパイオーツ(註:オーパーツ的なもの)は言わずもがな。邦題の「ドット」というのは実はこの少女の名前で何の含みもないのだが、内容からするとやはり原題"THE QUIET"の方がしっくり来ますね。さて、この映画の登場人物の行動原理がいちいちよくわからず、ありていに言えば破綻しているのだが、それが却って家族という《病》のねじれ具合を表しているのだともいえます。沈黙の世界へ積極的に逃避するドットの行動にも謎が多く、それだけに挿入される意味ありげなモノローグの数々には萌えっときました。ところでカミーラたんがピアノが上手とは知らなかった。暗澹たる表情でムーンライトソナタを奏でるシーンや"shit!"というお下品な台詞にも萌えた。というわけでよくわからん映画だが、ドリュー・バリモアの「ボディヒート」にも通じる暗い設定が最高でした。★