たーへる・あなとみあ(地獄編)
なぞなぞ:外はカリカリ、中はサクサク、黒くて甘いうんこそっくりのお菓子ってうーんこ? 答え:うんこ
おひさしぶりでごじゃります。蘭学界の骨皮系アイドル、カリスマ死体解剖師こと"杉田・血管ウキウキ・GENPAKU"でごじゃります。誰じゃ、キショイとか言うやつは! 腑分けするぞコノヤロー!!
さて、ようやく冬らしくなって参りましたが、みなさんはどの季節がいちばん好きですか。GENPAKU的にはやはり冬ですね。しかし夏もまた捨てがたい。冬の路上でカチンコチンに凍えたそれも、灼熱の太陽に焼かれて乾燥しきったそれも、ともに風情があってよいものです。え、何の話かって? うんこの話に決まっとるやんけ! 死ねっ!!
そんなわけで、これまでピースサイン型うんこやファッ×クユー型うんこなど、さまざまな形状のうんこを目撃して参りましたが、今日わたくしが遭遇したそれは、これまでに体験したことのないような、魂の奥底から揺さぶられるほどの衝撃をおぼえたのでございます。あえて言葉に置き換えるならば《天上的体験》とでも申しましょうか。たぶんおまえらにはなんのことか理解できないと思うので説明しませんが、あえて説明いたしますと、今日、阪●電車の車両内部にたちこめた微妙にくさい庶民の、より正確には「雑民」どもの臭気の混合から解放され、家路を急ぐわたくしの前に突如それは立ち現れました。道端にコンビニ弁当の容器が捨てられていて、そのうえにうんこがきれいに盛りつけられていたのですが、敷き詰められた枯葉のベッドになまめかしく横たわるそれは、驚くべきことに「クエスチョンマーク」の形をしていたのでした。寒風吹きすさぶ都会の片隅にひっそりと提示されたうんこの疑問符。それはまるで「わたくしとは何者か? なぜわたくしは存在するのか?」「わたくしが存在しなくなった後も存在しつづけるであろうこの世界とはなんですか?」―そんな実存論的命題を自らに問うているようであり、はたまたクリスマスの喧騒に彩られた虚像の都会(まち)に、痛烈なアンチテーゼを突きつけているかのようでもありました。同時にこの奇妙な供物は、過去アスファルトの路上に散っていった同胞たちへの、哀しくも美しい鎮魂歌(レクイエム)を奏でているようでもございました。そのときうんこにはまごうかたなき厳かな神性が宿っていた! わたくしはティッシュペーパーを取り出してうんこにかぶせ、安らかに眠れ、とその場を後にしたのでございました。
年末らしくシメヤカなムードでお届けしました第13回GENPAKUの乱学事始講座、いかがでしたか。来週は「今年しんだ有名人ランキングBEST10」をお送りします。
おまえも人体解剖模型にしてやろうか! フヘヘハハハハハ(F.O.)

- 作者: 杉田玄白,片桐一男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/01/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (18件) を見る