不安の種+1

- 作者: 中山昌亮
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2007/07/06
- メディア: コミック
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ビジュアルインパクトを狙ったJホラーのワンシーンもしくは心霊写真のワンショットを脈絡なしに切り取った感じ。異形のもの、密集したもの、あったらいやなものの一瞬を提示したまま放り出すというコンセプトは悪くない。給食室に巣食った「わけのわからないもの」、満面の笑みを浮かべたポスターモデルのいやがらせ、二階の窓をのぞくベビーカーの女。。。。恐怖の根源はこういった得体の知れない邪視、理不尽な迫害から生じる不安感である。欠点としては、読み応えが異常に薄い。その気になれば10分もかからずに読める。提示された闇を受けてがどこまで深化させることができるかを試されているともいえる。★