ゾンビ伝説
「ゾンビ伝説(THE SERPENT AND THE RAINBOW)」(1988 米 ウェス・クレイヴン監督/ウェイド・デイヴィス原作)98分
目覚めたら好きなだけ悲鳴を上げろ。もう出られるものか。
私の勘によると、ウェス・クレイヴン関連作品は八割方がウン子だと思われます。「壁の中に誰かがいる」「ショッカー」「デッドリー・フレンド」みたいな例外も一部あるものの、「鮮血の美学」「サランドラ」に始まり、四本爪のハゲキチガイは言うに及ばず、「スクリーム」みたいな劇場スマッシュヒット作、はたまたクレイヴンが性懲りもなく量産し続ける近年のC級ホラー群を見るにつけ、ハリウッドの駄作ホラー帝王といえばこの人かチャールズ・バンドかという気がします。で、これまたその名に恥じぬつまらない作品で、主人公(ジャケットのひと)がハイチでゾンビパウダーの謎を追ううちに、陰謀にまきこまれてやたら元気のいい黒人の爺さんと殴りあったり、超能力やら幽霊まで出てくるのですが、最後までなんのことやらサッパリわかりませんでした。いちおう人類学者のドキュメンタリーが下敷きになっているそうです。ちなみに原題「蛇と虹」とはブードゥー教での「地と天」の象徴、転じて「生と死」みたいな意味らしい(欠伸。ξ