Entries from 2004-07-01 to 1 month
「わたしは目撃者 デジタル・ニューマスター(IL GATTO A NOVE CODE/THE CAT O'NINE TAILS)」(1970 伊・西独・仏 ダリオ・アルジェント監督)ハピネットの旧盤は画質・音質ともにひどい代物で、おまけに音声も伊語のみという糞仕様であった。「ビスコティ…
手にするものや目にするものたやすく訪れはしない血管には幸福が流れ脳には氷柱が刺さっている何かが頭のなかを巡っている冬の氷がじきに広がり死が魂を凍らせるだろう俺を幸福にし また凍えさせて俺は盲目 だが俺には見える雪の欠片が梢に光る太陽はもう俺…
マゴグの番人が押し寄せるなか笛吹き男は子供たちを地下へいざなうドラゴンが海から現れる銀色に輝く知性の頭が僕を見下ろす彼は空から炎をとりだす人間の目から見れば彼は良いことをしている妥協など考えるな簡単にはいくまい666はもう独りではない彼は君の…
ロマン・ポランスキーという映画監督がいて、名前からも判るように変態なのだが、正体不明の包囲網に追い詰められる主人公をテーマにした作品をいくつか撮っている。「反撥」「ローズマリーの赤ちゃん」「テナント/恐怖を借りた男」はいずれもアパートを舞…
「ゴジラ対ヘドラ(GODZILLA VS THE SMOG MONSTER)」(1971 日 坂野義光監督)ゴジラシリーズで一番ヘンな作品との評判ですが、斬新です。実にシュールな怪作。ヘドロの中で泣く赤ん坊やプカプカ浮かぶ魚の死体などのトラウマ映像をはじめ、ヘタクソなアニ…
独りぼっちで立ち尽くす俺の頭は石に 心は氷になってしまったもう二度と傷つかないようにありがとう 親愛なる友よけれどお前でも俺を救えない これで終わりだまともじゃない話の終わりだ今夜は眠れないだろう心の底 魂の奥底ではこんな代償など払いたくない…
お前が部屋を出てドアを閉めるなら俺はもう誰にも期待はしない俺の嘆きを聞け 俺は床に転がっている酔っているのか死んでいるのか それすらも判らない俺は盲目 盲目の男 俺の世界は灰色盲目の男が泣く時 主よこれほど悲しい話はない(Deep Purple "When A Bl…
真昼 水と引き換えに魂を売ってもいい九年間の労苦がようやく報われるあの魔法使いの影が 陽の光を覆う見ろ空を滑っている なぜ空気より軽いのだ?おお彼の顔が見える!おまえの星はどこだ?遠いのか?遠いのか?そこは遠いのか?いつ俺たちは発つのだ?俺は…
夜の帳が降りる頃 彼女が駆け寄ってくる夢の囁きのように 何も見えなくなる柔らかく暖かい手が 頬に触れるレースで飾った藁のベッド虹をつかめると信じていた太陽へ向かう風に乗り不思議の船で漕ぎ出せるとでも人生は 鋼の鎖を巻いた車輪じゃないだから祈っ…
日本がいよいよダメになった暁には外国でタコヤキ屋を始めようと思う。フランスかどこかの、人通りの少ない往来に屋台を出して、せっせとタコヤキを焼き、売らずに自分で食う。それが俺の夢だ。 タコヤキがタコヤキと呼ばれるゆえんは、具に蛸を使うからであ…
また一日生きてみる 少しだけ這い上がればいいそうすればとどまる理由も見つかるおまえの手には灰 瞳には哀れみがもし静かな空を探しているだけなら…ここでは見つからない 他の場所を探せここでは見つからない ならばいっそ死んでしまうがいい 彼の冷酷な言…
猫の足 鉄の爪神経外科医の叫び偏執狂の毒の扉21世紀の精神分裂病者 血の棚 有刺鉄線政治家の葬儀の薪無垢を犯すナパーム弾21世紀の精神分裂病者 死の種 盲人の貪欲子供の血に飢えた詩人獲得したものはすべて無用21世紀の精神分裂病者(King Crimson "21st C…
おやまあ空中の時計は鳴りっぱなし言いたいことが多すぎる誰かの顔と声多重録音に選択の余地はないイメージは喜べないいたくて 聞きたくて 見たくて空に叫ぶでもネズミイルカは笑っている さよなら さよならさよなら さよなら さよならカチッ カチッキリンの…
緑濃きイングランドの山々を 古の民は踏みしめていたのか豊穣なるイングランドの草原に 聖なる神の子羊は遊んだのか雲の垂れ込める我らが丘陵を 聖なる相貌が照らし出したのか暗く悪魔的なこの水車場の地に かのエルサレムは築かれたのか わが燃え盛る黄金の…
紙ジャケってテンション下がるんですけど。欲しくてたまらなかったCDが紙ジャケで発売されたり、ネットで知らずに買ったCDが紙ジャケだったりすると、まあちゃんと仕様も見ずに買った俺も悪いわけだがとにかく損した気分になるのだ。単純に取り出しにくいと…
俺は食べ物の話が嫌いだ。正確に言うと食べ物の味覚や食感について嬉しそうに話すやつが嫌いだ。要するに、アレが美味いコレが美味かったとかネチネチ必要以上に力説されると、そいつの口腔内で粉砕された食物がぐっちゃぐっちゃとヨダレと混ざり合っている…
尾崎が最後の日記に「尾崎に失礼します」と書いたのは有名な話である。まさかと思うだろうが、本当の話だ。俺に言わせればいかにも尾崎らしいエピソードである。人間たるもの、死の床に臨んでもやはり渾身のギャグを遺したいものである。ちょっと待て、そん…
心が呼びあう 心が呼びあう雨に呑まれて誰が知るだろう空っぽの人生が育つことを冬の光のなかをさまよい邪悪なものと正しいものが 救済を目撃するそして人生は再び始まるいま澄んだ空があなたを包む ああ愛の影が夜通しあなたを包む夜明けの空に輝く星 どう…
今こそ反乱の時炎を燃やせ不安と傷心を抱える者のために踊ろう反乱の時は来た炎を巻き起こせ絶望と悲嘆に暮れる者のために踊るのさ暗闇のなかで来るべき魔法に祈りを捧げよどんな風に見えようとも今夜は若さの意味するところ知らぬ間にそれは去ってしまう(F…
やあ 小さな高速ヘッドくんスピードメーターの針が言っている街へ仕事に行かなきゃとそこに人は溺れ また奉仕する恥ずかしがることはない 君はそれに値するしたった数光年でたどりつく僕の思考はバラ撒かれた花束海の嵐 ヤマモモの月道を探しに行かなきゃ行…
君の瞳から星が静かにこぼれる僕が見たすべての景色が君にも見えればいいと願っていたのが今では嘘のよう太陽系に新しい惑星が生まれた袖には何も隠してないよ僕は二階に象を押し上げて誰も聞いたことのないオチを考え出す肩越しにピアノが落ちて地面に叩き…
時よ 時よ 時よ 今の僕を見てみろ可能性を探っているうちに どうなっちまったのかを満足なんてできやしなかったあたりを見わたせば木の葉は茶色に変わり空には霞んだ冬の影聴いてごらん 救世軍の楽団が川のほとりをやって来る乗り心地はずっとよくなるはずさ…
そうね私は恋をすべきねそうね私は時を無駄にしすぎたわ不完全なこの世界に完全さを求めていることも解っているでもいつかそれが見つかると信じているお馬鹿さんなの(Carpenters "I Need to Be in Love") ……ひきこもりの思考回路です。せつなすぎる。絶望…
トイレ(大)に入ると、トイレットペーパーの先がご丁寧にも三角形に折りたたまれていることがある。なるほど、こうなっていたら次の人も取りやすいし、なんかきちんとしていて清潔な印象を受ける。と。ちょっと待て、よく考えたらこれを折ったやつは、俺の…
俺なりに考えてみた。1.足がそういう形をしている ニワトリが先か卵が先かみたいな話だが、なかにはそういう人がいるかもしれない。が、少なくとも俺はそんな足を見たことがないし、まさか特注で作っているとも思えないので、これはおそらく却下であろう。…
スタイリッシュというわけのわからない言葉がある。辞書的にはのとかという感じらしいが、「なんか知らんがカッコいい」という程度の意味で用いられているように思える。style=様式・型→モード・流行→カッコいい、という連想から生まれた形容詞なのだろうが…
あ、やっぱりとらんでええわ
経験的に言って、市販の醤油差しの9割以上が次の欠点を有している。 ・注ぎにくい(注ぐ方向が限られている、空気の流れが悪い、出が悪い、出過ぎる) ・尻漏りする(最悪) ・密封できない(論外) 素材面から大別すると、プラスチックやガラス製の硬質素…
ひまだったので小学校の算数の問題を解いていたら、難問に当たった。 「1リットルは、一辺が○センチメートルの立方体の体積に等しい。」 まず、問題の意味がわからない。1リットルってどのくらいだ。そもそもリットルって一体なんだ。いや、水とかの体積の単…
朝の光の中に座って夜が来るまで座っているつもりさ船が入ってくるのを眺めまた出て行くのを眺めている入り江の造船場に座って時が過ぎていくのを見つめている入り江の造船場に座って時間をつぶしているジョージアの家を出てサンフランシスコ湾へと向かった…