Entries from 2006-01-01 to 1 month
「THE JUON/呪怨(THE GRUDGE)」(2004 米・日 清水崇監督)清水タタリ監督が毛唐向けに三たび制作したお化け屋敷ホラー。長い。長すぎる。ビデオ版→劇場公開版→毛唐版とリメイクのたびに上映時間が無駄に増え、カッタルサが増している。いちばんマ…
「真実とはうんこである」かつて偉大な詩人がこう言った。真実を前に人々はおののき目を伏せる。永遠に触れることのない禁断の聖域。あれを言ったのは誰であったか。「ワシじゃ」どこからともなく現れた白ひげの老人がそう告げた。ボロをまとったその姿はさ…
「ミスティック・リバー(MYSTIC RIVER)」(2003 米 クリント・イーストウッド監督)138分手に汗握るサスペンス、もしくは涙ちょちょぎれる感動作を期待していたのにいいい(きぃー!)、とこの映画を観てブーたれてらっしゃるみなさんの様子が目に浮かびま…
「ジョゼと虎と魚たち」(2003 日 犬童一心監督)正直お話としてはどうでもいいようなものでしたが、とにもかくにもジョゼがエロい。乳母車を押す乞食のような老婆、包丁を振り回す足萎え少女という導入からして秀逸で、ストーリーそっちのけで無表情の毒舌…
かなりいい加減にチョイスしました。 1.都会のアリス アリスがかわいい。 2.サバンナ・スマイル サバンナがかわいい。 3.ヌーキー ヌーキーがかわいい。 4.霧の中の風景 最後の木がかわいい。 5.裸足のマリー マリー・ジラン萌え。 6.サンシャイ…
「不安は虚栄や恥のように扱われる。だからドイツでは孤独も暗い無表情の仮面をかぶっているんだ。仮面の孤独がマーケットや行楽地や公園や体育クラブをさまよっている。ドイツの死せる魂だ」「まわり道(FALSCHE BEWEGUNG)」(1974 西独 ヴィム・ヴェンダ…
食べて下痢をしたらカビ
「NAGISA なぎさ」(2000 日 小沼勝監督)とつぜんだが私はバカンス映画が好きだ。バカンス映画と聞くと無条件で観たくなる。理由なんてきかないでほしい。べつに水着やパン○ラを期待しているわけではない。いや、水着やパン○ラが重要でないと言っているので…
「四月物語」(1998 日 岩井俊二監督)アイタタタタタタあっはっはっはっチキショー!!という感じでこれまた五臓六腑に染みわたるコッパズカシサですね。さすがです。なにゆえヒロインが選りに選って松た○子なのかという疑問は残りますが、その松たけこです…
「オールド・ボーイ(OLDBOY)」(2003 韓 パク・チャヌク監督)120分長い。とにかく長い。だらだらだらだらだらだらだらだら、なかなか終わらん。やっと終わったと思ったらまだしつこく続いている。謎解き重視の映画はどうしても退屈になりがち(というかそ…
「うすく梳けばいいね?」「もううすいわ」「洗髪とマッサージは?」「ぜひお願いするわ」「何だって?」「別に」「都会のアリス(ALICE IN DEN STÄDTEN)」(1973 西独 ヴィム・ヴェンダース監督)再見 あまり知られていない話だが、このヴィム・ヴェンダ…
「パリ、テキサス(PARIS, TEXAS)」(1984 西独・仏 ヴィム・ヴェンダース監督)146分砂漠や高層ビルの乾いた光景やダメ人間と子供のダラダラしたやりとりはロードムービーらしくて良かったが、鏡のシーンですべて台なし。あのしつこくてわざとらしい両者の…
「盲獣VS一寸法師」(2001 日 石井輝男監督)「おお、かわいそうな目開きさんたち。おまえさんがたは、このなんともいえぬ不思議な甘い、快い、盲目世界の陶酔を味わったことがないのだ」江戸川乱歩の怪奇小説を大胆にアレンジした野心作とのことですが、安…
「隠し砦の三悪人」(1958 日 黒澤明監督)139分 日本語字幕あり今回はめずらしく眠くならなかった。カットしてもいいかなと思うシーンはいくつかあったが、なんか普通におもしろかったですね。ストーリーの緩急が巧みで退屈しないし、活劇シーンもよく工夫…
「ドニー・ダーコ(DONNIE DARKO)」(2001 米 リチャード・ケリー監督)「君は心に厄介な問題を抱えて混乱しきっている。まったく検討違いの場所で答えを求めている」「その通り。ほんと厄介な問題かかえてるし、すごい混乱してるし、それに怖いほんと。ほ…
春の夜の電柱に 身を寄せて思ふ 人を殺した人のまごころ「ユメノ銀河(LABYRINTH OF DREAMS)」(1997 日 石井聰亙監督)むかし「爆裂都市」を観たとき死ぬほどつまらなかったので、この監督は今まで眼中になかったのですが、これは素晴らしいですね。非現実…
「島国根性」(1990 日 渡邊文樹監督)「家庭教師」から3年。あのスケベ教師渡邊は性懲りもなく地元で家庭教師を続けていた! 今回は教え子の母親とできてしまい両方の家庭を崩壊へ導く話。例によって渡邊文樹監督が脚本・撮影・音楽・主演までをこなし、自…
「モノは直したらまた使えるけど、人はただ死ぬだけよ」「そして天国へ行く」「知らない。ママが死んだとき、ママはどこにも行かなかった。ただこわれてた」「スワロウテイル(SWALLOWTAIL BUTTERFLY)」(1996 日 岩井俊二監督)149分恥ずかしい映画である…
「ちょっとウンコしてくる 父より」 あれから3日。父はまだ帰ってきません。
「生きものの記録」(1955 日 黒澤明監督)日本語字幕あり世界の破滅を訴える狂人というわかりやすい戯画を通して、現代社会への警鐘を鳴らし損ねた作品。タルコフスキーが「サクリファイス」で一部借用しているとかいないとか聞いたので借りてみた。で、黒…
「大いなる幻影(Barren Illusion)」(1999 日 黒沢清監督)黒沢流の曖昧さの美学が極限まで突き詰められた傑作。タルコフスキーやソクーロフが好きな人にはたまらんのではないだろうか。台詞と音楽を最小限に抑えた慎みぶかい映像。説明的な描写の省略。固…
「A2」(2001 日 森達也監督)131分 前作は荒木広報部長という萌えキャラと麻原長女というエンターテイナーがいたが、今回は全国各支部の一般信者やマスコミ、周辺住民から右翼に至るまで均等にスポットを当てているのでちょっと退屈。かわいくない信者が…
「だいたいお前は口数が多い。おしゃべりだ。子供のくせに余計なことを言い過ぎる。すこし黙ってみろ」「だったら、大人だって余計なこと言ってるじゃないか。こんにちは。おはよう。こんばんは。いいお天気ですね。ああそうですね。あらどちらへ。ちょっと…
「アカルイミライ(BRIGHT FUTURE)」(2002 日 黒沢清監督)例によってなんのこっちゃという感じの作品ですが、評判だけ聞いてうっかり観てしまった一般庶民のみなさまがはあ?と首をかしげそうな内容ですね。とはいえ「N○K朝の連続テレビ小説」に比べた…
「ニンゲン合格(License to Live)」(1999 日 黒沢清監督)例によって中途半端なコメディもどきですが、似たような話がどっかにあった気がするのにさっぱり思い出せないのはいつもの通りです。洞口依子のど下手な歌をもってくるあたり監督のこだわりがうか…
「羅生門」(1950 日 黒澤明監督)原作は芥川龍之介だが、『羅生門』ではなく『藪の中』を脚色したものらしい。死体描写や小汚い老婆を期待していたので肩透かしだった。で、ねむい。テンポゆるめでかなり退屈、途中で爆睡したので起きて観なおしたら、また…
「ん。まこれまあ、事実にはこれ、間違いないすけど、なんとか表現なんとかなんないですかねこの、その陰茎とかその、局部とかもてあそんだとか、なんかこう、いやらしい言葉だいぶならんどるでしょうこれ」「おめえゆったとおりにおれは書いたんだぞ。なに…
正月。ひまー。やることなし。てれびはマラソンと漫才しかやってないのだがぎゃははこいつらサイコー、ていうか興味ねえええ。というわけで自分あてに出した年賀状の返事をぜんぶ出し終えたついでに知らんやつから来た年賀状と知ってるやつから来た脅迫状を…
教えてくれ どうしてキリストは磔にされたのかパパが死んだのはこのためだったのか?君のため? それとも僕のため?僕はテレビを観すぎたのか?君の目は僕を非難しているのか?船造りが得意な日本人さえいなければクライド湾の造船場はいまも続いていただろ…
明日になれば太陽が昇るとことんまで賭けてみるの明日は太陽が昇るから明日のことを考えてみて蜘蛛の巣も悲しみもきれいさっぱりなくなるまで孤独に沈む灰色の日も顔をあげてほほえみこう言うの明日になれば太陽が昇るだから明日までがんばらなきゃなにがあ…