アルプスからの手紙
前略 お父さま
クララです。お元気ですか。
この山に来てひと月が経とうとしています。
こちらの空気はとても新鮮で、ウツ病もウソのように治りました。
なんかオツムからdiaperが取れた感じ?
今すぐお父さまのいるフィリピンまで這って会いに行きたいぐらい。
今では高山病と闘いながら元気に暮らしています。
ハイヂがウザイです。
なにかにつけて立て、タテ、勃ってクララ、断つのよ絶つんだヂョオオオオ!っておまえは藤岡重慶かっての。
こんな田舎娘、連れてくるんじゃなかった。
一生あのありえないブランコでもこいでりゃいいんだわ。
ところでね、お父さま。この村、ちょっと変です。
村人はみんな剃髪で、気味の悪いバッヂをつけています。
腕に刺青をしている人もいます。
夜中にあやしげなお祈りの声が聞こえてきます。
ヤギの目つきもおかしいです。
お父さま、クララこわい。
たすけて
P.S.おすし美味しゅうございました。