料理の限界
自炊してるかと訊かれた場合なんと答えるか。飯を自分で炊いていれば自炊だ、と言えるかもしれない。だがこれは「自炊もどき」であって、一般的には自分で食材を買ってきて加工(スーパーやコンビニの出来合いではなく)する作業を指すはずである。では料理とは果たしてどこまでを言うのだろうか。レンジで朕する類は料理ではないとされる。ならば冷凍食品を油で揚げるのは料理に含むのかどうか。さらに野菜や果物を切って皿に盛り付けるのは料理なのだろうか。決まりきったレシピどおりに食材切って鍋にぶちこみ加熱調理するぐらいならアホでもできるがこれは料理なのだろうか。レシピのない即興料理やオリジナーレのアイデアを加えた創作料理ができれば料理なのか。
というわけで料理と非料理の境界がわからなくなってきたのだが、めんどくさいので次の通り定義したい。
要するにすべて料理である。そこにあるのはプロとアマの違い。魚は自分で海や川から獲ってきて死体の腹部を切開し内臓をひきずりだして肉片に加工する作業まで。牛豚鶏はもちろん自分で育てて屠殺し解体、野菜は畑に種を植えて育った頃引っこ抜いて乱切り死体に加工する。これをやってこそ真のプロ。料理人の心意気。あーこーこーろーいーきー。