煉獄エロイカ
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/10/21
- メディア: DVD
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「でも、挫折したのは計画じゃない。魂のデモクラシーだったのよ」1:19
「私の神は、私のニヒリズム」1:51
「まだすることがあるわ。私は私の神様であったものを、打(ぶ)ちにいく」
僕たちの失敗 1ねん1くみ しもだかげき
並みのホラーをはるかにしのぐ怖いオープニングが超絶的にかっこいい。光と影に彩られた幾何学的な構図、重層的なコーラスを多用した陰鬱な音楽、どのシーンを切り取ってもホラーに展開しそうな緊張感をはらんでいる。ただなあ。。。わけがわからんのじゃ!!ストーリー(存在するとすれば)が複雑怪奇に錯綜していてその後の展開がちんぷんかんぷん、台詞も絶望的にかみあわないし、およそ観客の理解を前提としているとは思えない。「去年マリエンバートで」みたいな白昼夢を延々観せられている感じで、本作をまともに《理解》しようとするとこの上ない苦痛を強いられるであろう。ちなみにわたくしは5回寝た。なお、エロイカとはイタリア語で英雄的という意味(おそらくベートーベンの交響曲第3番から連想されたもの)で、何かエロいものであろうと早計してしまったのがわたくしの失敗の原因である。ATGとしては実相寺3部作や寺山作品の方が数段楽しいですね。★