醤油差しに苦言を呈す
経験的に言って、市販の醤油差しの9割以上が次の欠点を有している。
・注ぎにくい(注ぐ方向が限られている、空気の流れが悪い、出が悪い、出過ぎる)
・尻漏りする(最悪)
・密封できない(論外)
素材面から大別すると、プラスチックやガラス製の硬質素材を使用した醤油差しと、ポリエチレンなど柔軟な素材を使用した醤油差しがあると思うが、そのほとんどが、上記いずれかの欠点を有しており、機能的に満足のいく醤油差しはなかなかないのである。この点、「ヤマサさしみしょうゆ」の醤油差しとしての機能はすばらしい。内蓋に等間隔にとりつけられた空気穴と注ぎ口は、360度どの方向から注いでも空気・醤油の流れを阻害しないよう最適化され、常に適量を注ぐことができる。さらに内蓋がネズミ返しのように外側へ湾曲していることとの相乗効果により、それ自体を汚すことはない。もちろん密封できるので夏場の不快な虫もシャットアウトできる。注ぎやすく、周囲を汚さず、衛生的という三拍子そろった見事な構造なのである。この、液切れがよく、尻漏りしない醤油差しの構造を日夜研究し、完成させた人がいるはずなのだ。ノーベル賞ものなので、特許未申請なら今すぐ申請してください。