キャンディ
「CANDY」(1968 USA Directed by Christian Marquand)邦題「キャンディ」Region 1 字幕なし
なにを今さらという感じだが、幻のカルト映画だそうである。おそらく同系列と思われる「007/カジノロワイヤル」「唇からナイフ」「バーバレラ」「マジック・クリスチャン」といった60年代のスラップスティックコメディといえば、単純に「すげえつまらない」という印象しかなくて敬遠していたんだよねえ。バカ高いうえジャケットもいまいちの邦盤に手を出しかねて買った輸入盤もジャケがバカエロっぽくてずっと放置していたのだが、観てびっくり。ダグラス・トランブルによるオープニングがかっこ良すぎ。宗教がかった意味不明なSF的飛躍がまた鳥肌もの。で、肝心のエヴァ・オーリンだが、実はめちゃくちゃ可愛い。写真映り悪すぎでしょう。つーかエロイ。ひらひらのミニスカや半裸がマジでヤバイ。惚れたかも。アホっぽい役柄が非常によく似合っているが、ご本人はたぶん賢い人で、むりやりやらされた感が強いです。念のため。解説によると、当初何を血迷ったかヘイリー・ミルズにキャンディ役のオファーがあったそうな。で、見事に断られたらしいが、まあ断って正解でしたね。エヴァ・オーリンを鑑賞するための映画なので、それ以外のシーンははっきりいってどうでもよいのだが、「女性上位時代」とかこういう軽いノリのエロコメにもたまに冴えた演出が出てくるので油断ならない。いちおうマーロン・ブランドやリンゴ・スターといった豪華な布陣が馬鹿まるだしの演技を披露しているので物好きな人は観るとよいかもね。内容はともかくサントラがめちゃくちゃいいなあ。テーマ曲はThe Byrds。ロジャー・マッギンとデイヴ・グルーシンの共作スコアが痺れます。ステッペンウルフはどこに?悲しいことにこのDVDには英語字幕がない。Closed-Captionedという表記を信じて買ったのですが。★★
http://youtube.com/watch?v=_09p-XSuiY0