サバンナ・スマイル
「サバンナ・スマイル(SAVANNAH SMILES)」(1982 米 ピエール・デ・モロ監督)
賞金10万ドルがかけられた大金持ちの家出娘サバンナ。刑務所から脱走したばかりの2人組を巻き込んで、軍隊まで出動する大騒動に・・・。日本ではあまり知られていないが、母国では非常に人気の高い秀作コメディ。amazon.comの膨大なカスタマーレビュー数がそれを証明している(ちなみに低品質な北米盤DVDにクレームが殺到していた)。実際、じつにほのぼのと心温まる作品なのだ。ファミリー向けなので安心して観れるし。サバンナがとにかく愛くるしいのと、ごっこ遊びを強要される大人二人とのやりとりが楽しい。
「シンデレ〜ラ〜!」「はいお義母さま」「ゴミを捨ててアイロンかけを。宝石磨きもね!」「はい・・・」
賞金目当てと割り切っていた二人が、サバンナの笑顔に感化されて変わっていく様は感動的。それだけにクライマックスはとても切ないです。なんというか、胸キュンである。爽やかすぎる悪党どものやさしさに涙を禁じえませんでした。あと、サントラもすごくいい。歌詞がいちいち場面にぴったりです。
When Savannah Smiles, I hear Somebody Saying Hey Loser You Just Won・・・
ううっ。な、泣いてなんかいないぞ。★★1/2
※知らなくてもいい事実
サバンナ役のブリジット・アンデルセンは「デビルゾーン」「ロボフレンド」でお馴染みのお人形さんみたいな少女で、ホワイトハウスにも招かれた名子役だが、後に子役残酷物語を地で行ってドラッグのオーバードーズにより天使化した。