ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世紀(NIGHT OF THE LIVING DEAD)」(1990 米 トム・サヴィーニ監督)
たぶん俺が一番始めに観たゾンビ映画。有名な作品のリメイクですね。俺はイタリアの根暗ゾンビが好きなので、ぶっちゃけた話がロメロの「ゾンビ」を観てアクビを催した口なのだが、ギャグテイストの強い「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/ゾンビの誕生」は3部作中いちばん好きな作品である。で、このリメイク。モノクロに比べるとリアリティには欠けますが、そのぶん手のこんだ死体損壊ギャグが楽しめる。冒頭の不条理感も見事な仕上がりです。そしてなにより秀逸なのは、オリジナルよりも終末感を際立たせたラスト数分間! オリジナル同様に中盤が退屈なのは仕方ないとして、このラストの虚無感のためだけに観ても損はない。ジャケットはダサいけど。しかしアメリカのゾンビちゃんは上品ですな。イタリア式の陰湿さがまったくない。風土の違いなのだろうか。
http://youtube.com/watch?v=tDv-9o03NDc