Grand-Guignol K.K.K

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本日の営業妨害


「実は健康食品だった かまぼこ健康法 おいしいレシピ付き」(『しゃきっと』7月号より)

笑った。あいかわらずかまぼこ業者が必死である。折からの健康ブームに便乗してまで、あの弁当の一角に鎮座するキモイ添え物を執拗に売り込む意図は何であろう。「実は」などと見え透いたハッタリまでかまして我々に毒物を売りつけようとは恐れ入った商魂である。ご存知のとおりかまぼことは、一応その見た目の華やかさとフレキシブルな材質の特性が重宝され、しばしば弁当の余剰のスペースを埋める「にぎやかし」として我々の目の前に踊り出るキモイ物体である。そもそもちくわやかまぼこといった練り製品は、魚肉をペースト状にすりつぶして一定の形に焼き上げた食品であるが、その正体は魚の買えない貧乏人向けに開発された保存食品であり、添加物・保存料・着色料をたっぷり吸い込んだ汚染物質に他ならない。それが現在ではさも高級食品であるかのごとく喧伝され、やれ紅白かまぼこだのなんだのと臆面もなく売られている始末。原材料名にはもっともらしい魚の名前が列挙されているが、どこの深海で拾ってきた生物の死体とも知れず、まして白やピンクや緑のどぎつい色彩が体に良いはずもない。重箱にぎっしり整列したカラフルなかまぼこの群れを見るにつけ、和菓子業界と同じ、それ自体を存続させるために存在するかのごとき不毛なシステムの腐敗臭を感じる。もっと本質的な矛盾を指摘すると、そもそも練りもの全般について言えることだが、食材を形がなくなるまでぐちゃぐちゃに潰して加工する必然性はどこにあるのだろうか。そのままで旨いものならばわざわざ画一的な「味」と食感に改変する理由がわからないし、おまけに魚の形に焼き上げるといううんこで「うんこ」と大書するような意味不明の商法、しかもそれが「めでたい」などと押し付けがましい根拠不明の麗句を弄して大量販売され、さらにそのキモさに磨きをかけているというこの現状は目を覆わんばかりだ。おめでたいのは仰々しく着飾った毒物をせっせと摂取して喜んでいる連中の頭である。この時期、またしても弁当業界と結託して、彩り鮮やかなケバいかまぼこたちが続々と世に送り出されることだろう。かまぼこ業者の能天気な雄たけびとともに。「新鮮な鯛の白身をすりつぶし、めでたい鯛の形に焼き上げました(笑)」