Grand-Guignol K.K.K

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変態動物社会における異種交配の現状について


動物たちが当然のように人間同様の社会を形成しているアニメというものがある。人間社会に動物が入り込むのではなく、有無を言わさず単数種または複数種の動物が人間と同じように家をもち、言葉を話す社会である。「変態動物社会もの」とわたしは呼んでいるのだが、そのなかでも「カリメロ」「ムーミン」の異常性は群を抜いている。イヌの社会とかウサギの社会とかコビトの社会ではなく、複数種の動物が入り乱れて、争うことなく共存し、ひとつの集落を形成しているのだが、「カリメロ」ではありとあらゆる種類の動物たちが独自の家庭を築き、町中に均等に棲み分けを達成しているようである。かれらの異常に高い知能は明らかに突然変異を遂げたものと思われるが、「ムーミン」に至っては、明らかに地球上に存在するはずのない種類の動物たちが混在し、そこに「人間のようなもの」が混じって平然と暮らしている。そして恐るべきことにそこでは異種交配が存在しうるのである。主役であるカリメロムーミンにはそれぞれプリシラやノンノン(フローレン)といった交配相手が存在するが、その他の脇役達には必ずしも同種族の交配対象が用意されているわけではない。ミーなどはスナフキンと近親相姦(彼らは異父兄弟である)しない限り、村長とかニョロニョロのようなものと交配するしかないのだ。そうしないとかれらの種が断絶してしまうからである。するとそこにはラヴクラフトも真っ青の想像を絶するおぞましい媾合図が存在することになる。果たしてあの社会の末裔はどんな姿になるのだろうか、ハァハァ・・・