ショー・ミー・ラヴ
「ショー・ミー・ラヴ(FUCKING ÅMÅL/SHOW ME LOVE)」(1998 瑞 ルーカス・ムーディソン監督)
むああ、これはいい。すばらしいです。北欧らしい繊細な叙情とほろ苦いカタルシスを織り交ぜた普遍的な作品たりえています。実を申せば私は腐った青春群像ものが大嫌いでして、刹那的なティーンの苛立ちや暴走など観ていて吐き気すら催すのですが、この作品はそういう嫌味をほとんど感じさせません。キレのいい台詞とあくまで自然な演出で、呼応しあうアグネスの飢餓感とエリンの焦燥感を的確に描き出していきます。ひょっとしたらこれはどこにでもある思春期の姿なのかもしれませんが、ありきたりの青春を踏み外そうとするようなありきたりの青春をも踏み外そうとする(そして元の場所に着地する?)二匹の屈折ぶりはどこか健気で憎めない。観ていてむかつくシーンもありますが、ありがちな殺伐とした空気がなくて、もやもやと臍のあたりでわだかまるくすぐったいような切なさがうまく表現されていると思います。やはり田舎町ならではの説得力なのでしょうか。というかアグネスたんのエロい唇にやられました。犬っぽい顔ですが、エリンよりアグネスの方が圧倒的にかわいいのはこのクチビルゆえ。本当にえろい唇です。ゴミ箱に食器をダンクして中指たてるアグネスたん萌えっ。アルビノーニのアダージョを聴きながら手首に剃刀たてるアグネスたん萌え萌えっ。車椅子のオトモダチもいい味だしていますね。音楽の使い方もいい。とっととサントラを出しなさい。★★1/2
この歌最高↓
長生きしますように 100歳まで元気で
長生きしますように 長生きしますように
長生きしますように 100歳まで元気で
ロッタちゃんにも似たようなシーンがありましたね。