ペーパームーン
「Paper Moon」(1973 USA Directed by Peter Bogdanovich)邦題「ペーパームーン」Region1 Closed-Captioned
買ったまま一年ほど放置していたら、例によって安い邦盤が出たのでくやしがりながら再見。テータム・オニールもこの当時はなかなか可愛らしかったですね。映画におけるかわいい子役、これ重要です。成長してからは「インターナショナル・ベルベット」「レッスン・イン・ラブ」「リトル・ダーリング」など、タイトルだけでげんなりするような作品ばかり選んで出演されていましたが、その後スクリーンから遠ざかったところを見ると、ちょっとおふざけが過ぎたようです(笑)。しかしまあ、この作品だけは色あせないですね。「都会のアリス」には及ばないものの、ロードムービーの名作だけあってなかなか面白い。おかしくて、ちょっぴりせつない擬似親子の物語。いちおうやってることは歴とした犯罪なのですが、なんとなく感動的に見えてしまうところがまさに映像の詐術ですね。そういう意味では、ときどき我が家に女の人が子供連れでやってきて、『目ざめよ!』という小冊子を置いていこうとするのですが、いちどこの映画をご覧になって研究された方がいいかもしれません。子供の使い方をまるでわかってらっしゃらない(笑)。あと、お人好しの自覚がある方も必見ですね。どうすれば良いカモになれるかがちゃんと描いてあります。まあペテンにひっかかる人はどうやったってひっかかるんですが(笑)。『目ざめよ!』を家族全員で廻し読みしながらそんなことを思いました。
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